水のなかの色

あいまいなものについて、考えごと。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

見えないところで動いているもの

別に毎日書こうと思っているわけではないのだけれど、この不自由な暮らしは案外、新しく思うことや考えることが多くて書かずにいられない。本当は昨日考えたことを今日も考えていたかったけれど、しばらく後でまた考えられるような気がしてそうしなかった。…

私のなかの海と空と地上

私だってもともとは地上にいた。地上では、たくさんの見えない何かがあれしてこれしてと私に向かって訴える。どれも私には叶えられそうになくて縮こまる。それらが上から押し寄せてきて、私はどんどん地面に埋め込まれる。もうどこにも行けない。そのとき、…

頭のなか

人間は勝手に何かに心を動かされたり勝手にそれをあとから思い出したりするような存在なのに、自分の気持ちは自分で決めれるように思うんだとしたら不思議だな。感じたことを言葉にすることはできるけど、無理やり自分の気持ちをほかのものに入れ替えたって…

外側の自分と内側の自分

文章にしてみたって案外、最近の日常のことしか書かないよなって思う。実は現実世界で他人と顔を合わせている対外的な自分は本当は自分じゃないのかもしれないと思っていて、書くことならそれよりは自由そうだからもっと内側のことを書けるかなって思ってい…

ある春の日

今日の昼間はよく晴れていたから近所を歩いていた。大学の近くに住んでいて、いまは授業がないからあまり人が出歩いていない。そのかわり、意外と車はたくさん通っていた。前よりも多いくらいだ。窓に隔てられた車のなかは家みたいなものだから、家ごと動い…

旅と生活

旅がしづらくなって、かわりにきちんとした生活ができるようになってしまった。 朝起きて、自炊だとか掃除だとかの家事をして、本を読んだり勉強したりして、夜になると眠りにつく暮らし。大学に入って一人暮らしを始めてからというもの、そういう生活を続け…

最近考えていること

最近考えているのは、私は何をどうやって書けばいいのかなということです。私は別に誰にも見られていなくたって自分だけのためにあれこれと書いていますが、それはそれとして誰かに見られるかもしれない場所に私の書いたものを置いておきたいという望みはや…

人のいない街

晴れよりも雨よりも曇りが好きだって言ってた友だちが、道路じゅうの車には人が乗っているみたいなことを静かに話してくれたこと、思い出した。そんなに仲が良かったわけでもなく、2年間同じクラスにいただけの人。その日はよく晴れた昼間で、友だちは顔をし…