水のなかの色

あいまいなものについて、考えごと。

見えているのにできないこと

目の前にあるものをやりたいと思うのにできないことが多いです。 数か月前に会社に行きはじめて、特にそういうことが増えた気がします。 会社にはたとえば遠くにでかけていく人たちがいるのに、私は動かずに作業を続けなければいけません。何かをつくってみ…

私もそうなりたい

すてきなものをつくれる人にあこがれてきました。 小さいころはお花屋さんかケーキ屋さんになりたくて、いろんな色の花束やケーキのことばかり考えていました。道端の花をつんでブーケをつくり、親に頼んでケーキを焼かせてもらいました。だけど私の小さな花…

テーマがほしい

けっきょく私は何がしたいのか、とよく考えます。 すごく得意なこととか好きなこととしてあげられるものがありません。一番好きな考えごとにしても、考える対象はすごくあいまいです。なんとなく、感覚とか記憶とか感性とか倫理とかそのあたりだとは思います…

クリーム色のギター

クリーム色のエレキギターを買いました。 まだアンプにはつないでいませんが、何度か弾いてみました。弦を押さえるのがうまくないのでメロディーもコードもまともに鳴りません。でも電車に乗ってるときに聞いたことがあるような音が出て楽しいです。 自分の…

ここにいるのは何のため②

前回の続きのようなそうでもないような。 どうして自分がここにいるのか、どうしてこの作業をやっているのか、と会社にいるときよく思うと書きました。はたらく目的がわからなくてそう考えるんだとそのときは書いたけれど、それも正確じゃないような気がして…

ここにいるのは何のため

どうして私は今ここにいるんだろう、と会社にいるときよく思います。私はどうしてここにいて、どうしてこの作業をしていて、どうしてこの人たちとしゃべっているのか、みたいなことが1日に何度も頭に浮かびます。数か月前に大学生から会社員になったばかりな…

何もかもやめてしまったら

もし私がいきなり何もかもやめてしまったらどうしよう、とよく思います。 数か月前から行きはじめた会社は時間どおり夕方に帰れるし、職場の周りで草花をつんできて飾っていたりするようなやさしい雰囲気のところで、やめたいなんてみじんも思わないのですが…

食べる現実

私の考え事には具体的な言葉が少ないと思います。私が書く文章も意識しないと具体物があまり登場しなくなります。昨日書いた文章に出てきたのは、大学と会社とゼリーとナタデココぐらい。そんなに抽象的なことも考えていないし書いていないので、具体的なも…

ささやかな好きなこと

好きなことについて書きます。 「マンガが好き」とか「アニメが好き」とか自己紹介でいえるような趣味はないけれど、いくつかの好きなものが私にはあります。 好きなもののひとつめはやっぱり考えごとです。テーマはいろいろあるけど自分や他人の感覚や記憶…

少なくなった考えごと

考えごとはしていますか。 過去の私はしているでしょうね。昔からずっと考えごとをしていました。空想の世界のことや私にまつわる謎のこと、たくさん考えては自分だけのノートに書いていました。学校で使うどの科目のノートよりも、そのノートが埋まるほうが…

過去の私と未来の私へ

お元気ですか。私はけっこう元気です。 大学生ではなくなって、会社に通いはじめて数か月がたちました。新しいまちは大きな川と橋がある私好みの土地です。山に囲まれていて、これまでのようにすぐに海まで出ることはできませんが、近くのスーパーに行けば好…

見えないところで動いているもの

別に毎日書こうと思っているわけではないのだけれど、この不自由な暮らしは案外、新しく思うことや考えることが多くて書かずにいられない。本当は昨日考えたことを今日も考えていたかったけれど、しばらく後でまた考えられるような気がしてそうしなかった。…

私のなかの海と空と地上

私だってもともとは地上にいた。地上では、たくさんの見えない何かがあれしてこれしてと私に向かって訴える。どれも私には叶えられそうになくて縮こまる。それらが上から押し寄せてきて、私はどんどん地面に埋め込まれる。もうどこにも行けない。そのとき、…

頭のなか

人間は勝手に何かに心を動かされたり勝手にそれをあとから思い出したりするような存在なのに、自分の気持ちは自分で決めれるように思うんだとしたら不思議だな。感じたことを言葉にすることはできるけど、無理やり自分の気持ちをほかのものに入れ替えたって…

外側の自分と内側の自分

文章にしてみたって案外、最近の日常のことしか書かないよなって思う。実は現実世界で他人と顔を合わせている対外的な自分は本当は自分じゃないのかもしれないと思っていて、書くことならそれよりは自由そうだからもっと内側のことを書けるかなって思ってい…

ある春の日

今日の昼間はよく晴れていたから近所を歩いていた。大学の近くに住んでいて、いまは授業がないからあまり人が出歩いていない。そのかわり、意外と車はたくさん通っていた。前よりも多いくらいだ。窓に隔てられた車のなかは家みたいなものだから、家ごと動い…

旅と生活

旅がしづらくなって、かわりにきちんとした生活ができるようになってしまった。 朝起きて、自炊だとか掃除だとかの家事をして、本を読んだり勉強したりして、夜になると眠りにつく暮らし。大学に入って一人暮らしを始めてからというもの、そういう生活を続け…

最近考えていること

最近考えているのは、私は何をどうやって書けばいいのかなということです。私は別に誰にも見られていなくたって自分だけのためにあれこれと書いていますが、それはそれとして誰かに見られるかもしれない場所に私の書いたものを置いておきたいという望みはや…

人のいない街

晴れよりも雨よりも曇りが好きだって言ってた友だちが、道路じゅうの車には人が乗っているみたいなことを静かに話してくれたこと、思い出した。そんなに仲が良かったわけでもなく、2年間同じクラスにいただけの人。その日はよく晴れた昼間で、友だちは顔をし…

忘れたくないから

歩いていると角を曲がるたびに金木犀の香りがする季節になりました。冬は寒いのであまり好きではないのですが、過ごしやすい10月は好きです。だんだん気温が下がっていくのには気づかないふりをして楽しもうと思います。 夏は電車に乗って遠くに行きました…

手に触れないのが好きで、怖い

不思議なものが好きです。目に見えない、手に触れない、曖昧なものばかり好きになります。でもそういうものは知らないうちに消えてしまうので、いつも不安になります。あると思っていたものが本当はないんじゃないかと怖くなります。不安なのとか怖いのはあ…

組み合わせ

ちぐはぐなものはあまり好みません。わかりやすくしっくりくる組み合わせが好きです。 給食でミネストローネが出たら、コッペパンと牛乳もないといけません。主食が違ったりなんかしたら、飲みこめません。牛乳は嫌いですが、しっくりくる組み合わせのために…

きちんとした生活

私はあまりきちんとした生活していません。 空想の中でなら、けっこうきちんと暮らしています。いろんな時代のいろんな家といろんな町を思い描いて、その世界の中で理想の生活を送るというのは好きで、よくやります。 特によく行くのがハイジの世界で、チー…

石と空のこと

このあいだ朝焼けのなかを自転車で走っていて、宝石みたいな色だ、と思いました。そのとき、小学生のころ何度も読んだ鉱物図鑑が思い浮かんで、懐かしかったので今日は石と空のことを書きます。 小学生のころ、鉱物図鑑が好きでした。きらきらした宝石の写真…

冬と春のあいだの夜

3月の夜は好きです。 冬の香りが春の香りに移り変わるのを、夜はとりわけ感じる気がするのです。 冬の夜の香りといえば製氷機から取り出した氷のようで、見た目で例えれば擦りガラスのような感じがします。それが春に近づくにつれて、透き通ってきて、輝き…

色と香りと肌ざわり

小さい頃からきれいな色のものやいい香りのするものが好きです。 水性マーカーで色水を作って日の当たるベランダに並べたり、ミカンの皮でポプリを作ってみたり、河原で拾ったミルク色の小石をずっと持っていたり、小学生の頃の思い出は学校のことより自分で…

はじめまして/水のなかから見た世界

はじめまして。 長い文章をいろんな人に見られるかもしれない場所に置くのは初めてなので、どうしたものかわかりませんがやってみます。 考えごとをまとめる場所がずっと欲しかったのです。 じっくり考えたいことはいくらでもあるのに、現実の生活のなかでも…