水のなかの色

あいまいなものについて、考えごと。

頭のなか

 

 

人間は勝手に何かに心を動かされたり勝手にそれをあとから思い出したりするような存在なのに、自分の気持ちは自分で決めれるように思うんだとしたら不思議だな。感じたことを言葉にすることはできるけど、無理やり自分の気持ちをほかのものに入れ替えたってあとからなんとなく違うって気づいちゃうから無理だ。

少なくとも私だったらメロディーがわかってても思いどおりに歌えない、お手本を見ながらでも実物とかけ離れた絵しか描けない。それなのにやらなきゃいけないことならできるはずって、そう思って頑張ったらできるようになることも少しはあるけど、やっぱり無理なものは無理だと思ってしまうな。やらなきゃいけないことだし頑張ってできるようになったらいいなって思って頑張るけど無理っぽいって思ってしまうのは自分で止められない。

ずっと無理だと思ってる。ちゃんとした人間が満たすべき条件みたいなのをちゃんと満たすこと。だからもう最初から諦めてるけど、それなら私はどうなればちゃんと大人になれるのか。私に可能な範囲でどんな条件を設定してどう頑張ればいいのか。21歳の私ってこんなのじゃなかったはずなのに。

いま考えてることは全部違う、言葉ばっかりで本当じゃない。こんなこと思ってるわけじゃない。言葉もうまく使えたためしがない。こんなことは多分ほとんど本当は思ってなくて、頭のなかでは無理無理って繰り返してるけどとりあえず今日はすることがもうなくてまだ眠りたくもないから文字打ってるだけ。

人間のなかで大人って呼ばれてるだけ。

地球とか宇宙に比べたら何でもない一瞬なのに人間だから年齢を数えられてしまう。軌道もないのに行けない場所だらけの空間。人間がたくさんいるから人間が一人だったら問題ないことを考える人間。私が一人だったら私は私のことわからなくならないけど、私が一人だったらそもそもそれって何なのか。

社会がわからないのに社会に向かわされる、社会に向かうのがいまの私のやらなきゃいけないことだから無理。